歌姫のスキな、だけ。はあたしのダイヤモンドだった。
追いコンが終わった。
4年生の近くになるべくいるようにした。
半年間のことを思い出してたら涙が出た。
気づかれないように下を向いていたけれど。
自分の枠では絶対泣かないつもりだったのに。
笑顔で歌うあたしの姿を先輩たちの思い出にしたかったのに。
だから別れるときくらい笑顔でいようと思った。
駅に着くたび先輩が減っていった。
やっぱり、涙が出た。
いつも笑顔で素敵だった。
好きな音楽の話をたくさんした。
煙草がすごく似合っていた。
個性的な面白さだった。
お兄さんみたいだった。
あたしの憧れになった。
あたしはいつまでも覚えておきます。